通院していた病院への外来受診の日です。
足取りもしっかりされているので、娘さんの車で向かいます。
病院とはいえ、久々の外出です。
(皆さんよく言われますが、病院に行くと一日仕事になります。
お疲れがでないといいのですが…。)
受診が終わり、自宅に戻りました。
夕方、病院から帰ってきて37℃の発熱で、寒気があるとのこと。
(寒気は、熱がこれから上がるというサインです。)
その後、38.4℃まで上がりました。熱以外の症状はありません。
先生にも連絡が入ります。
訪問看護師さんにも連絡を入れて、自宅に行ってもらい、
薬剤師さんに、解熱剤を届けてもらいます。
その後、電話で確認すると、熱は39℃。
解熱剤を飲んでも、なかなか熱が下がらないので、先生は往診に向かいました。
診察をして、解熱剤の点滴と 念のため抗生剤の点滴を行いました。
何が原因かははっきりしません。心配です。
以前も肺炎を起こしているので、注意が必要です。
もし熱が続くようなら、計画していたお花見にも行けなくなります。
幸い翌日には 熱は下がり、○○さんも元気にされています。いつも通りです。
3日後、予定通り、ご家族そろって近くの公園に出かけました。
コロナ禍なので、マスク着用し、密を避けながらのお花見です。
次の週 訪問に伺うと、
○○さん 「満開よ、きれいやったでぇ。楽しかったわぁ。
孫が写真撮ってくれて、CDにしてくれるって言うてたわ。また、見てよ」
先生 「パンツ一丁違うわな(笑)」
○○さん 「違うよぅ‼」
数時間ですが、満開の桜を眺めながらの家族団らんです。笑顔も満開です!
「花見に行こうよ」目標達成です。🎉
私 「○○さん、ご家族みんなで桜を見に行けてよかったねぇ。リハビリ頑張ったからやね」
○○さん 「違うよ。今も頑張ってるんよ。『がんばった』とちゃうで~」と、すかさず注意を受けました。
私 「失礼しましたぁ~」と。笑いに包まれます。
先生 「○○さん、次どうする? 市場へ 魚 仕入れに行くかい? それとも釣りに行くかい?」と。
またまた、先生から目標が・・・。
○○さん 「ちょっと。。。待ってくれよぅ~(笑)」と少し困り顔...
○○さん自身も頑張っていますが、奥さんも頑張ってくれています。
「オムツ交換するのも上手になったで。身体拭くのも、私、苦にならんから…」
「ありがたいねぇ。いい奥さんもらったねぇ」と、○○さんの方に目をやると
(照れくさそうに)「そうやなぁ」と。
その言葉を聞いた奥さんは
「『そうやな』って、言うたねぇ。そんなん言われたら、照れるわぁ」と満面の笑みです。
いつも、ご自宅でお話すると、○○さんも奥さんもよく笑ってくれます。
『笑う』ことは免疫力をあげることにつながります。
病気の完治はむずかしく、不安なことや辛いこともあると思いますが
ご家族みんなで、一日一日を大切に過ごされています。
お孫さんが、撮影してきた写真を音楽♬にのせて、パワーポイントで編集してくれました。
『じいちゃんのお花見』は、ご家族にとって宝物になりました。
先生と私も見せて頂き、笑顔あふれる幸せな時間をわけてもらいました。